あっと言う間は少し早い

「はいチーズ!」
写真を撮る時の掛け声は数あれど、この声をかける事がだいたいスタンダードになっているような気がします。
しかし普遍的すぎる「はいチーズ」は写真を撮る行為を明確にして撮られる側にもお約束のように撮られる”ポーズ”を強要して緊張させているのではないかと感じていて、より自然な表情を狙うにはその先を予測しないとダメだと感じています。

撮られる前は比較的緊張感もなく自然な状態でいると思います。
撮影後に終わりを告げると緊張が一気にほどけいろんなものが自然に戻ります。
その緊張と緩和をうまく見抜いてあげればより自然な表情を見ることができ、それを残すことができるのではないかと思います。
意外とその瞬間を見逃している人も多く、良い瞬間を逃してもったいないと思った事が何度かありました。

声をかけた瞬間は何を言われたのか一瞬考えます。
その言われた事に対するリアクションは人それぞれですが、必ず1テンポ遅れてきます。
表情を引き出すと一言で言っても言葉一つで良くも悪くもなります。
感情を見抜くセンスを磨きながら、人が見せる表情の仕組みなんかを考えながら撮影をしているととても楽しいです。